世界一美しいビューが望めるカフェTOP5

19世紀後半〜20世紀初頭にかけて、ヨーロッパの各都市部にあったカフェは、その地の知識人たちが好んで集まる憩いの場となり、まるで宮殿のような内装を持つゴージャスな文化施設へと変貌を遂げました。こうしたカフェの多くは、現在でも営業を続けていますが、訪れる人の大半は、ガイドブックやネットを見て知った観光客たちです。もはや実質的に、高額なコーヒーとスイーツを堪能できる”美術館”となっているのです。本格的なレストランに改装されたカフェもあれば、文学やその他の文化イベントのスポンサーとして、文化的遺産を保存しようとしているカフェもあります。

New York Cafe(ブダペスト)

20世紀初頭、ブダペストの伝説となったカフェNew York Cafeは、芸術家たちがこぞって集う場所でした。最近、デザイナーのアダム・ティハニ氏によって改装されましたが、精巧な照明や天井画といった華やかな金色の装飾はそのまま残され、新しいモダンな家具とうまく調和しています。現在では、カフェ&レストランという2つの顔を持ちます。チルなミュージックと地元俳優による寸劇を背景にしながら、鏡張りのテーブルに座って食事をいただけます。店内は、本格的なイタリア料理や地元料理を堪能する市民や観光客でいつも賑わっています。

Cafe Central(ウィーン)

オーストリアの首都ウィーンには、巨大な大通りや豪華な建造物が多数ありますが、古くからある名店Cafe Centralは真のランドマークとなっています。もちろん、市内には他にも無数のカフェがあって、世界中のコーヒーショップにインスピレーションを与えてきましたが、その中でもCafe Centralは最もエレガントでインスピレーションに満ちたカフェです。お店は、宮殿の中にあり、大理石の柱、巨大なシャンデリア、アーチ型の天井という豪華な造りで、19世紀初頭から数々の知識人に親しまれてきました。

現在は、他の老舗カフェと同様に、観光客が主な客層ですが、午後にはクラシック音楽の生演奏が行われるなど、地元の人々にも人気があります。

Cafe Imperial(プラハ)

19世紀後半、プラハはカフェ文化が盛んで、市内には素晴らしいカフェがたくさんオープンしました。ところが、第二次世界大戦後、その大半が姿を消してしまいましたが、一部のお店は現在も営業しており、かつての華麗な姿を取り戻すことができたカフェもあります。

Cafe Imperialはその最たる例で、宝石のように美しく修復された、アールデコ様式のカフェとして知られています。モザイクとタイルで覆われた店内は、トップクラスにゴージャスな雰囲気に包まれていて、朝食やアフタヌーンティー、チェコ料理などを味わうことができます。

Cafe de La Paix(パリ)

世界最古のカフェは、フランスの首都パリのLe Procopeと言い伝えられていますが、パリで最も有名なカフェは、Café de FloreとLes Deux Magotsです。ほぼすべてのガイドブックに掲載され、店内は日々観光客で溢れかえっています。これらのカフェと同様に観光地化しているCafe de La Paixは、パリで最も美しい内装を誇っているカフェであり、一見の価値ありです。ちなみに、このカフェの内装は、オーストラリアのシドニーにあるオペラハウスと同じ建築家によって設計されたそうです。

Majestic Cafe(ポルト

ポルトガルで最も有名なカフェは、当然ながら首都であるリスボンに位置します。リスボンで有名なカフェCafe A BrasileiraやVersaillesももちろんステキな内装をしていますが、ポルトガル第2の都市であるポルトにも、世界で最も華やかでゴージャスなカフェを1軒発見しました。そのお店はMajestic Cafeです。外観から内装に至るまで魅力的であるうえ、文化史的に重要な出来事が起きた場所であり、単なる観光スポット以上の存在となっています。